NO.13<Extra edition>

◎theme:

◆夢・チャレンジ始まりの地「小牧」。「日本初」を生み出した<小牧山シックス<をすごろくで知ろう!


◎publication/intro feature:

地域情報誌・月刊「ぶるぅむ」1月号(初校)


◎objective:

小牧市において、小牧山の存在はとても大きく、市民にとっても誇りに感じてらっしゃることでしょう。しかし、日常づかいできるという身近な存在ゆえに、地域価値として感じることはあまりないのかもしれません。今回のぶるぅむ巻頭特集は、小牧山においての地域価値=「歴史上のトピック」とし、そのトピック=「初」〜始めての試みをまとめました。この「初」をまとめて知っておくことで、地域の方が地域の良さを語っていただけるように考えました。例えば、興味が無い方が興味を持つとは何か、といいますと、おそらく「自分」に置き換えられるかどうか(ジブンゴト)が一つあるのだと思いました。では、そのジブンゴトとは、この「初」が今でも脈々と引き継がれている・・・例えば、思想やその形・・・ことが理解できると興味を持っていただけるのかなと感じたのです。

小牧山シックスとは、親しみやすくするための勝手な名称でしたが、その中で、


2・城が街の象徴という新いスタイルを形成

3・石材を採用した先進的且つ象徴的な城づくり・・・

5・元祖ニュータウン


これらの項目はまさに、今でもその思想や形が残っています。

そもそも「城」自体が、砦であり城に住む、付近に住む、という考えはなかったようで、これまでの名門武士(平安〜室町)との考えを大きく変えたことはスゴイわけですが、それが今でも我々の心にも形にも残っていることがスゴイのです。「城」が日本の象徴の一つという考え方であること。そして、まちづくりもそうなのです。城を中心とし、その周辺に区画割して町民が住んでいたこの構図は、今でも学術的に下記のようにいわれています。


”現代の日本の都市は欧米と異なり、城下町を起源とするものが多く、それらの都市では侍屋敷が住宅地区に、町人地が商店街や小工業地区に、城跡が官公庁や学校などの公共施設を中心とする業務地区に転換されるなど、近代以後の発展においても近世以前の構造に規定される場合が多い。このように現代の年の内部構造を考える場合においても、その都市の歴史性に留意する必要がある。”



4・墨書石垣石材はインフラ整備の草分け


紙面では、最古の墨書ということになりました。当然正しい話です。

ただ、その墨書は「佐久間」という名称が記載されているという部分が面白いのです。

筆頭家老という側近が建築に携わり、それが江戸時代にも影響している・・大名による建造物工事です。いわゆる重要なインフラ工事は信頼おける人物で遂行するということです。こういった後のつながりも記載してこそ、「初」が生きてくると思います。

この紙面は、初校であり本来公開することはありませんが、ローカルズナレッジ流の伝え方がここにあるため公開しました。当然監修のお立場もあること、そして諸説あること、またはじめて知っていただくためにはシンプルな方がよいと判断されての完成品ですが、一応、地域情報誌というメディアなので、見出しにサプライズ感を与え、ボディコピーは興味がある方にご覧いただくというスタイルの方が本来あるべき姿だと思います。歴史書でも教科書でも無いメディアであることは忘れてはいけない事実です。

なお、スゴロクに対する賛否は論外ですね。


◎handle:Writers Creative and Craftsmanship division


(参考文献・斜体)人文地理学概論/都市地理学・法政大学

地域づくり研究会・ローカルズナレッジ

The "Locals Knowledge And Laboratory" edites it about locals, local attractive point, regional activation of Japan and posts it. 地域づくり研究会・ローカルズナレッジ “地域資源”が”地域価値”となるような モノコトを探索します。