ビジネスと味は相違なのか?

 名古屋あるいは周辺で育った人にとってはよくご存知と思いますが「ちゅるちゅるうまうま」でお馴染みの若鯱家さん。先日ランチでいただきましたが、相変わらずの味で満足しました。その後ふと思い出し、元々は名古屋市北区黒川に本店があったなあ、とググったところ、いくつかの記事がありましたので、少し紹介しますが、味の良さはもちろん、現実的なビジネス手法に関わる件がありました。
 それは商標権の話です。黒川にある店は本店なのに「鯱乃家」という名称変更を余儀なくされた、何故ならば、元社員が先に商標登録をしたからということ。
 鯱乃家さんを紹介するポータルでは、どこぞのチェーン店と違いこれぞ本物の味、と賞賛の声が掲載されてました。確かに本店という冠に相応しい味なのでしょう。しかし若鯱家さんが、そんな味悪いかというとそういうわけではない、むしろリピ食いしたくなると私は感じています。
 全国チェーンにしての店舗運営や接客マナー、万人受けするような味付けをしながらも個性を出し、CMでのブランドづくりをした若鯱家。その効果は、名古屋カレーうどんという「名古屋メシ」文化の一つを形成したともいえます。その真逆なのが鯱乃家。ただ、この店がなければ、名古屋カレーうどんという文化は構築されなかった。良い味だけが、普及するわけではない、というわかりやすい事例だと思います。
 別の日、炭火焼ええとこさんで会食しました。クリエイター達にお祝いをしていただいたのですが(来年より大学院で研究を始めることになったので)、さすがクリエイターが選ぶ店らしく、昔ながらの古民家をうまく利活用をし、お洒落な店舗、朝挽き三河地鶏を店で串うちしている商品設計、これらを上手にHPでシズル感を出しながら、「手引き」として案内しているのはくすぐられます。なお、このお店は親子で店舗運営をしており、今のところFCではなく新栄と代官町の2店舗で展開してます。
 ビジネスと味は相違なのか。当然相違するものですが、この時代決して、昔のような単に最大公約数的な考え方ではなく、個性を出したうえで、どのようにコアなカルチャーを多くに理解させるか、ということなのかなと感じました。
90年代はオタクカルチャーといわれていたコンテンツも今や、個性として文化として認められてます。SNSの発達でコミュニティがつながる時代だからこそ、コアなコンテンツでも多くつながるんだと思います。個人がつながり発信できるからこそ、SDGsにあるような個の力を活かすことにもフォーカスされているのでしょう。
 最後に。FCといえばファミリーレストランなどにあるマニュアルありきの接客。セブン&iホールディングス元会長の鈴木敏文さんによる、POSと共に時代を凌駕した手法です。普及後は個性が問われ、時代は変化してきましたが、これも一つの日本っぽさを表面化させた文化なのかもしれません。
(参考文献)


♧炭火焼ええとこさん
単純にうまいと思える串焼き屋だと思います。
♧若鯱家さん
トロみのあるカレーうどんにカツ丼というセットがたまりませんね

ひととまちコーラボ

The "Hito To Ma-chi co-Lab" edites it about locals, local attractive point, regional activation of Japan and posts it. “地域資源”が”地域価値”となるような モノコトを探索します。