「食べ放題」文化を振り返ってみる
”もとは取れない”といわれながらも、定期的に?行きたくなる「食べ放題」。好きなものを好きなだけ食べることができる、という欲求を満たしてくれたり、仲間と一緒に楽しい時間を過ごすのに最適だったり、もちろん一人でも、時間内に”自分のペースが約束される”という楽しみがあります。
そもそもこの「食べ放題」のスタイルは、17世紀のスウェーデンが起源とされており、オープンサンド(パンの上に肉や野菜などを乗せたサンドイッチ)をつくり食べることが由来なのです。これが北欧(ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどスカンジナビア諸国)文化圏の由緒ある伝統料理であり、ブッフェ形式(立食方式)で取り分けている「スモーガスボード」が発祥です。※スモーガスボード(smorgasbord)はスウェーデン語で、スモーガスは「バターが付いたパン」、ボードは「テーブル」の意味
日本では1958年、帝国ホテルの「インペリアルバイキング」がオープンして、歴史が始まったといいます。この「バイキング」というネーミングは帝国ホテルが命名した和製英語ですが、開業当時話題の海賊映画「バイキング」から着想を得たもので、北欧という国と海賊という豪快なイメージがまさにぴったりだということで採用されたようで、シンプルにインスピレーションを働かせる島国日本らしくて面白いですね。
それから20年後の1978年、どちらかというと私にとっては馴染みのある「すたみな太郎」さんがオープンします。多店舗展開で、寿司と焼肉の「食べ放題」バイキング形式でした。今から振り返ると、さまざまなバイキング形式(イタリアン、ピザ、しゃぶしゃぶ)がありますが、このお店が店舗展開としては元祖になるのでしょうか。
さらに約30年後、「焼肉きんぐ」さんは、オーダーをタッチパネルで行い、必要な量のみスタッフがお持ちするというスタイルが始まります。無駄無く、安全で、店舗内のスペースにも影響したであろうこのスタイルが、ポストコロナ時代にもマッチした運営だと思います。
<参考文献>
♧帝国ホテル東京HP
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/sal/history.html
♧バイキング料理が60年前日本で誕生した理由~食べログでバイキング料理の「今」を分析~/東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/231518
♧帝国ホテルから辿るバイキングの歴史/ALLABOUTグルメ
https://allabout.co.jp/gm/gc/403188/
♧バイキング発祥の地・帝国ホテルで楽しむ4日間限定の贅沢ブッフェ/トリップエディターhttps://tripeditor.com/376993
♧「バイキング料理の由来」を知っている?“元祖”の料理店が51年の歴史に幕/Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9741a858011bb4de113654b27f940568c92cd22
♧江戸一HP
https://edo-ichi.jp/company/index2.html♧急拡大する『焼肉きんぐ』の魅力、他店の食べ放題と何が違うのか?/マネーポストWEB
https://www.moneypost.jp/582460
♧食べ放題の中でも、しゃぶしゃぶ・すき焼きが儲かる納得の理由/MAG2NEWS
♧焼肉宝島さん
福島県南相馬市の店舗で焼肉食べ放題をいただきました。国産牛のコースです。
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