「防災・減災」に関する研究拠点を知る
南海トラフ大地震をはじめ巨大災害やこれまでの災害に関する研究拠点として、この地域では「名古屋大学減災連携センター」が存在します。名古屋大学敷地内には「減災館」があり、主に東海圏における過去の災害の歴史や研究成果、セミナーなどのイベント、東日本大震災当時の様子をまとめたコーナーがあり、災害について知ることができます。
「災害」と一言でいっても、さまざまな様相から研究をし、その成果を施設運営に活かすわけですから、研究拠点としてあらゆる方面の研究を行い多くの知見が集結しているわけです。まさに産官学連携の極みです。
関わっている研究者の専門分野を確認してみますと、多様な分野であることが理解できます。例えば、気象や医療、都市計画や地区防災計画、企業BCP、啓発・啓蒙・・・防災士資格への関与(日本防災機構と連携することで受験資格認定に関わる)や防災人材交流セミナーやげんさいカフェの運営・・・など、災害に関わるあらゆる分野を網羅しているわけでく。これであれば「防災・減災」に関心がある方にとっては、こちら「名古屋大学減災連携センター」は必ずどこかで関係するはずです。
全国には206箇所もの防災・減災啓発施設があるようですが、名古屋大学では「防災・減災啓発施設の学習効果評価へ向けた実態調査と整理手法の提案」という論文まで提示されており、大変興味深いですね。
学習効果について、こちらの論文では”種類ごとの効果的な学習ストーリーの必要性”を唱えてらっしゃいますが、そこには様々な社会問題や地域コミュニティの在り方が関係すると私は思っています。前回のコラムで町内会を取り上げましたが、変化する地域にとっての現代風地域でのコミュニケーションの在り方、それこそが「レジリエントなまちづくり、社会づくり」に大きく影響するものであり、次回のコラムではその一例に触れてみたいと考えています。
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