NO.3-1この「地域」に、デュアルライフはフィットするか?

TEXT1:新しいライフスタイルによって流入が起きる!?


ライフスタイルやワークスタイルの変化は、「地域」にとって新しい流入をおこすことだろう。

それは、例えばデュアルライフ(二拠点生活)という都心と地方との両方を愉しむ生き方やアドレスホッパーあるいはアドレスホッピングという定住せずに転々と地域をわたり、生活を愉しむという生き方だ。家族にとっては、お子さんの教育の一環として自然に触れさせる、個人にとっては、「地域」との出会いなど、それはメリハリになり仕事の幅を広げることもなるかもしれない。そして「地域」にとってはマンネリズムを避け新しい発想が生まれ刺激も増えるのではないだろうか。

これらの背景は、都心回帰によるギャップとIT技術によるメリットだ。土地や建築費の高騰、東京一極集中、共働きをはじめとするライフスタイルの変化による職住近接という考え方、ITやAIによる仕事を取り組む姿勢やモノへの関心や保有への変化・・・など、それらは面積や場所の考え方をも大きく変え、(結果的に)都心での生活を当たり前にしたわけだが、利便を得た一方で、心の豊かさを得ることがバランスとして困難となった。そのため、都心の生活をしながらも、地方でも生活する・・・大変理にかなったスタイルのように思える。

例えば、東京と南房総との移動時間を考えると、多少甘めに見て・・だが・・二拠点目を勝川辺りにする、という発想があってもおかしくない。 しかし選ぶ人にとって、その「地域」が魅力的でなければならない。その魅力とは、多様な人を受け入れる体制、街に面白さがあ るかどうかだろう。例えば勝川は、中京圏都市部に近い郊外だし、もともと春日井市自体、ベッドタウンという印象が強く、その 象徴として“高蔵寺ニュータウン”があり、またそれはそもそも「よそもの」が多かったわけなので、今ならば「地域」と流入者との融合が うまくできる基盤はあるのではないかと感じる。そうベッドタウン、すなわち“住むために整った街”であるからだ。

地域づくり研究会・ローカルズナレッジ

The "Locals Knowledge And Laboratory" edites it about locals, local attractive point, regional activation of Japan and posts it. 地域づくり研究会・ローカルズナレッジ “地域資源”が”地域価値”となるような モノコトを探索します。