#3:この「地域」に、デュアルライフはフィットするか?(TEXT4)

TEXT4:アイディアを活かすことができる地方へ


都心で生活するということはステータス感があり、トレンドを意識しやすい恵まれた環境だろうが、自分一人に対して関わる人たちはどうしても限られる。仕組み(システム)じゃないと動かせない大きな仕事は、どこまでいってもOne Of Themということとなるため、承認欲求を満たさない場合があるのだろう。それに比べて地方は、人も限られているためジャッジも早く、多様な動きをしやすく、優秀な人材がつながりやすい(一人が何役もこなさなければいけないという場面もあるが・・・)。

かと言って、地方にアイディアが常に生まれ続けるわけではない。そういったバランスをうまくつかみ、取り入れた成功事例は既にいくつか存在している。SNSなどで、都心で働く若者層とつながり、「地域」の未来を一緒に考えるといったワークショップに参画してもらう。そして「地域」への流入に対して敷居を低くしていく。シェア古民家での共存だったり、たった一日だけでも農家の繁忙期に手伝いをし収穫したものをお裾分けしてもらう(参加をしリターンされる、分け合う、ということの大切さ)、など少しずつ参画をしてもらうことで「地域」になじむかどうかを“デュアラー”にサジェスト(提案をし勧める)しているということだ。

筆者が“デュアラー”の記事を拝見した時、都心とは真逆である田舎暮らしを望んでいるとばかり思っていた。

しかしそれは大間違いで、どちらかというとテーマは自己の重要性であり、人とのリレーションシップだった。

当然ライフスタイルが異なれば、その関わり方も異なる。お子さんがいる世帯とシングルでソロ活するのとでは動き方は違うだろうし、先ほどの承認欲求と自己実現欲求とでは“デュアラー”として、あるいは移住者としての挑み方も違ってくる。

但し、“人”というキーワードは共通したテーマであることは間違いない。




(写真)徳島県での事例より。首都圏など3大都市圏の公立小中学校に通う子どもが一定期間、徳島の小中学校に通うことができる「デュアルスクール」を2016年度から実施
出典:リクルートホールディングス2019年トレンド予測「デュアラー」発表資料

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