#4:この「地域」の特色ある街づくり事例とは(TEXT2)

TEXT2:商人による本質的な街づくりが、街の基盤をつくる


水野氏いわく、勝川が発展している理由は「交通利便性の高さ」だという。確かに、電車、車のアクセスに困らない「地域」といえる。電車では、名駅へ直結しているが、地下鉄や名鉄利用ができるハブとなる駅がいくつかあることがポイントだろう。車では国道19号や302号などの幹線道路から動線よく高速道路へつながっており、他府県への移動がとても便利だ。「勝川」はアクセスだけでも多くの魅力を持つエリアだ。

そんな「勝川」は、2000年代前半に駅前再開発を実施以降の発展がめまぐるしい。駅からペデストリアンデッキによって商店街までの動線をつくり、その間には医療を中心としたクリニックモールを建設するなどコンパクトシティとして魅力を創出していった。

これらの取組は、地元のことをよく知っている「地域愛」が強い商店街の方々(など)によるもので、具体的には銀行融資を受けるものの、主には商店街組合中心の有志で資金を出し合い、会社を設立し再開発を手掛けたことだ。更に次々と商店街内の空き地や空き家への投資をしていくという、商人による本質的な街づくりなのである。事業…それは、稼ぎながら持続させる、持続可能な計画を実現させるということを理念としてとらえている。それは街へのこだわりがあるからこそ補助金などを期待せずに、事業に制限がかからないようにするためである。但し、そこにはセンスが必要なはずだ。センスとは感覚的なことだけではなく現実的に商いとして成り立つかどうかの先見性、目利きが問われるのだ。なお、駅前再開発後に行われた成功事例が、「TANEYA」であり「ままま勝川」である。



(写真)春日井商工会議所副会頭/勝川エリア・アセット・マネジメント代表取締役 水野隆氏との対談。勝川に対しての事業やイベントに対しての自己分析は大変厳しく意見された。それは街への想いがとても強いからだ、と感じた

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