#5:この「地域」のファーム・トゥ・テーブルPt.1(TEXT3)

TEXT3:これまでのシステムが、本当のニーズに近づけなかったという現実


そんな自然農園を営むことになったきっかけは、元々調理師であり、外食業で料理を提供する側だったことだ。オーガニックの野菜に対して興味を抱き、調べていくとそこにはとてもニーズがあることに気付く。その一方で、オーガニックはほとんど流通していないことにも気付く。何故か。単純に「儲からない」からだ。そんな中、横島氏は、体にとてもよくニーズがあるのだから必ず事業として成り立つはずだと感じた。更に「地域」周辺で起こった出来ごととして、農地が飲食街へと変わっていった現実を目の当たりにしたこともあり、このビジネスを始めることを決意する。バブル時代は、使い捨てのモノがもてはやされたし、概ねモノでしか表現する他なかった(データやクラウドという考え方は存在しなかった)。もしかしたら農作物もそうだったのかもしれない。大量生産大量消費の波があり、畑はオーバーワーク状態。季節とは関係なく、いつでも入手できる野菜・・味さえ気にしなければ。そしてその末にあるのが、フードロス。野菜の価値(目先の金額が基準)を下げるのであれば、捨てたほうがいい・・・。これらは人間がつくり上げたシステムとひずみだ。横島氏は、こういった人間によるシステムではなく、自然の土の力と野菜の生きる力による栽培=野菜が育ちたい環境づくりや元の環境に限りなく近い状態を再現することで自然栽培を実現させてきたのだ。同じエリア(敷地)でも、土の状況は異なる。そういった細かな自然の流れをよく見ながら、コツコツと努力を重ねていったという。


(写真上から)緑の中に映えるなすび/白色に近いなすびも育っていた/可愛らしいかぼちゃ。全て「土磨自然農園」にて

ローカルズラウンジ

Locals Lounge ”KEEP IT LOCAL by Journalism” 「地を知り、地に親しむ文化・価値観を形成しよう」 Author/text_YatchHakata@ローカルズナレッジ Locals Knowledge specified nonprofit corporation