#8:この「地域」の特色ある街づくり事例とはPart2(TEXT2)

TEXT2:仕事を通じて知った街。「よそもの」が円頓寺に通い続け、感じたこととは?


市原氏にとって円頓寺商店街との出会いは、その界隈の古民家改修の仕事から始まったようだ。決してその地域に住んでいたわけではない。その仕事の合間に休憩時間があるのだが、その都度お茶を出してくれたという。しかも、それが施主ではなく近所のおばあちゃんだった。その近所のいわば世話好きなおばあちゃんは三味線や長唄を教えている師匠で、古来から伝わる日本文化に対して興味があった市原氏は改修工事完了後は三味線を習うことにし、引き続き円頓寺に通うことになる。その稽古を通じて商店街は身近な存在となり、親しみを感じていったのだ。今日のような関わりに発展していったのは、更に後で師匠がお亡くなりになった後。稽古をすることが自然と無くなったため、円頓寺に来る目的も無くなったわけだが、今度は一人で商店街に立ち寄りはじめる。三味線の稽古をしていた時は師匠や仲間たちと共に商店街を歩いていたが、一人で歩くとなると違った目線で商店街を見ることになる。おそらくじっくり見ることになったのだろう。そうなってからはじめて感じたことを当時をふりかえりながら市原氏はいう。建物は残っているがシャッターが閉まっている商店が多かったため、このまま街全体が消滅するのではないか、と。そもそも歩いている人が少ない。人が歩いてるかと思うと、その人は店に入る。そうすると路地には人がいなくなる、というほどだ。ところが、市原氏が飲食店に入ると誰もいない路地とは違い、どこも満員だというのだ。その光景を見て市原氏はピンときたという。


(写真)市原正人氏

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