#10:ローカルズラウンジ・レビュー(TEXT5)
TEXT5 変わりゆく地方の在り方。「地域」間コミュニケーションはITによって不要なものになったのか?!
地方の在り方は、この数年で大きく変わった。年々その変化が早まっているように思える。それはITの発達や均一化するFCによるものといえる。もちろん、両方とも有難い存在であることは間違いない。ただ、残念ながら、地方にとってはそれがマイナスになるダメージも大きい。一体何が変わったのかを、これまでの「ローカルズラウンジ」のレポートも要点だけ取り上げながら次回よりレビューしていこうと思う。何気に住んでいるだけではあまり意識しないかもしれないが、「地域」間、「地域」内の住民同士のコミュニケーションが変わってしまった・・というところが一番大きなファクターとなる。少子高齢化もあるが、そういった場づくりがしづらくなったといえる。それに対して、ローカルズナレッジでは、先ほどの4つのポイントの一つ「産業」つまりは「企業」がCSR(Corporate Social Responsibility)の一環として支援してくれるとよいと感じている。ただ、地方では残念ながら“CSRでお金はかけない。その一環で何故協力、協賛をしなければいけないのか”、ということをおっしゃる中堅企業も存在する。しかし、米国ビジネス・ラウンドテーブルの調査結果にあるように、あの株主主義である米国企業群も企業の存在意義は、顧客や従業員をはじめ地域社会のため、ということも定義に入れているのだ。CSV(Creating Shared Value)ということも聞かれるようになったが、これからの世の中同じなのではないだろうか。
大きいとか小さいとかいうことではなく、世の中の、少なくとも地方の構造が変わってきているので、それをローカルズナレッジ及び「ローカルズラウンジ」だけではなく、多くの同志と共に啓蒙活動を行っていきたいところだ。SDGsの話に戻すと、17の目標と169のターゲットに分けてあるが、要は、持続可能であり、誰ひとり取り残さないということが前提だ。何とも壮大な目標だが、これを地方において住民が行うとなると、少なくとも「企業」と「個人」が手を取り合うことが必要だ。そして、ITによって「地域」間コミュニケーションは不要になったかというと結論を先に伝えるが、NO!である。
(参考文献)
◆ライフルホームズプレス:「保育園落ちた」待機児童が5年ぶりに増加。なぜ減らないのか?~厚生労働省「平成27年4月の保育園等の待機児童数とその後」
https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00147/
◆内閣府HP:日本の出生率
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/shusshou.html
◆DIME:なぜ女性は「東京」に集まるのか?東京都の転入超過が8万人超、女性が男性を上回る
◆外務省:SDGs
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
◆宮副謙司教授
https://raweb1.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?kyoinId=ymkdgmyeggy
◆サステナブルテーブル:米経済団体が「株主至上主義」から脱却、人や社会を重視へ
https://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1193596_1531.html
◆中小企業庁(米国経営学者マイケル・ポーターが提唱する「CSV(Creating Shared Value)」についての記載)
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H26/h26/html/b3_5_3_1.html
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