スクリプトアンドブレイク5−7 ーthe Blending of script and breakー #27 ローカルズラウンジレポート
text7:時代に相反するが、食のエンタメと地域の魅力はカウンターにあり
久々に、ルブイヨン・クスクスさん(以下、クスクス)に立ち寄りました。“テイクアウトでグルメごはん”の出発はクスクスさんから始まったなあと。ちょうどCOVID-19第一波である4月。ほぼ4ヶ月前です。
今日は、スープカリーがランチメニューの一つにあったので、それをお願いしました。ここのところスパゲティ続きだったので、この辺りで休憩です。落ち着いたらナポリタン再開します。
アペタイザーからすごい。キッシュにサラダにポテトサラダ・・・などなど。その中に赤いスープがあります。最初はムースかな?と思ったのですが、ポタージュっぽい味のスープです。オーナーシェフに尋ねたところ、赤色を反映している実物を見せてくれました。ビーツという野菜でロシア料理のボルシチに入れて赤色を際立たせているような野菜です。ただこの野菜自体に味はなく、色以上に主張しないようです。“この地域でビーツをつかう料理店はほぼないだろう”とオーナーシェフはいいます。
さて、スープカリーですが、これまた味が立体的なのです。美味しい。複数のシーズニングがその立体感を出してます。ただ辛すぎず、くどすぎず、しっかりした味付けなのに嫌味がない。むしろ、あっさりしているといいますか、上品です。クスクスさんはフランス料理/ビストロでありながら、オーナーシェフのお人柄でとても暖かくユニークなお店です。ホテルシェフ、産婦人科のシェフを経験されているからこそ、やさしい味でありながら、一点集中パンチある味を出しているのかもしれません。
調理する姿を見て、オーナーシェフと会話をしながらカウンターでランチをいただきましたが、厨房をあえて見せ、会話を重視するビストロ自体、私は地域の魅力の一つだと思っています。
◎#5 script and Break(rest)
ルブイヨン・クスクスさん
基本はフランス料理です。でも和洋折衷あり、チャーハンもつくります。そんなフレキシブルさと高すぎず、安すぎない価格設定、味、みせの空間は、とてもリーズナブルだと私は思います。
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